朝は少し肌寒いくらいの気温。結露も結構酷い。
出発は10時半。
スペインの町とはなんとなく雰囲気が違うように感じるが、どこがどう違うのかはっきりとはわからない。
この町のスーパーで昼食用のパンとクリームチーズを購入。
町を出るとしばらくアップダウウンを繰り返した後、川が流れる谷まで下る。
思いのほかキャンプし放題の環境だ。
ON A CLEAR DAY YOU CAN SEE FOREVER
ダムから少し走ったところにあったGSで冷たい飲み物を買い、さらに少し走って昼食休憩。
ダム湖周辺の丘陵地帯はアップダウンがそれなりにキツイ。景色は悪くないが、クタクタになりながら坂を登る。
この町からエヴォラまでの最短ルートは自動車専用道のような道になっている。看板を見ると自転車通行禁止のマークは無い。しかし歩行者と原付が禁止なら自転車もまずダメだろう。
しかし道路の状況を見ると高速道路規格ではなく、路肩の広い片側一車線の道で、自転車で走っても何の問題も無さそう。
町の南側にあるインターチェンジでは工事をしていて、入り口に作業員のおじさんが立っていたので、その人に入って良いか聞いてみることにした。
「エヴォラまで行きたいんだけど……」と言うと、「この入り口はダメだけど町の北側から入れば問題ない」というようなことを言っているようだ(なにしろポルトガル語なので、てんでわからない)。ならきっと大丈夫だろう。ここを迂回するとなると数十km程遠回りになってしまうし。おじさんにお礼を言って走り出す。
路肩が広く走りやすい道。一般道よりよっぽど安全だ。
Portelの町を出ると下りになり、しばらくすると緩やかな丘陵地帯に入った。
そこそこ起伏のある土地だが、こんなところでもセンターピボットは使えるらしい。
20kmほど走ると別の道と合流し、一般道となる。警察に止められることも無く何とか乗り切った。
エヴォラまでは相変わらず麦畑が続く。そろそろ飽きが出てきた上に疲れてきたので黙々と走る。
ここで、今更ながらポルトガルに入って時差が変わることを思い出した。スペインからマイナス1時間、日本とはマイナス8時間のずれ(サマータイム)。
19時ごろ(ポルトガル時間では18時)にエヴォラに到着。
調べておいたホステルへ行くが、チャイムを押しても出てこない。仕方ないのでもう一軒の調べておいたところへ。町の中心の広場に面したホステルで、便利ではありそうだが自転車を運び入れにくい建物。値段は4人ドミが14ユーロ・朝食込み。
明日はこの町を観光するので2泊分を払う。
同室にはアメリカ人の初老のおじさんが一人。この人が良く喋る人で、また博学で記憶力に優れるらしく、日本へ旅行に行った時のことを色々と話してくれて面白かった。
着替えを済ませてから町を散策。
スペインのようなバルは、無いことは無いがあまり見かけない。残念。
商店で買った荷物を一度宿に置いてから、再び外出。近くのレストランで夕食。
メニューを見ながら何を食べるか迷っていたら、近くの席の若い人がメニューの説明をしてくれた。その人が勧めてくれたスープを注文。
肉と野菜の出汁と、そしてミントの香りが効いたスープにパンが浸されている。別の皿に煮込まれたヒヨコ豆と牛・鳥の肉と豚の皮(軟骨が入っていたので耳かな?)とソーセージが盛られてくる。アゼルバイジャンのピティを思い出させる料理だ。
味もボリュームも満足の一品。これにビール2杯と食後のエスプレッソで計11.45ユーロ。ポルトガル安い!
宿に戻ってシャワーを浴び、再びビールを飲みながら日記をつけてから就寝。
【走行データ】
走行距離:98km
総走行距離:17412km