7/19 敦煌3日目 (休息日)

この沙州驿YHは8人ドミ。部屋は清潔でベッドごとにコンセントと照明あり、鍵付きロッカーも大きめ、部屋の広さはそこそこ。
トイレは和式だけど清潔、シャワーの湯量も問題なし。
旅の出発前に身内の知り合いの知り合いの方(遠い。でも感謝です)に教えていただいたHostelworldという安宿予約サイトでの評価が悪くなかったのでここに来てみたが、評価通り結構良いユースなんじゃないかな。

因みにレセプションで冷えたビールも3元で買える。これはなかなか素晴らしい。ユースでビールを買うとたいていは高いのだが、3元は普通の商店で買うのと同じ価格。良いね、気に入った。

 
ただ、客層は中国人が大多数。自分の部屋も他は全員中国人で、これは正直に言うと少し疲れる。
あまり悪口みたいに書きたくは無いけれど、「朝や夜の人が寝ている時間は静かにする」とか「人の靴を蹴飛ばしてしまったら謝って元に戻す」とか、そういう細かい配慮に欠ける人が多い。

でもそれも「細かいことは気にしない大らかさ」のひとつの面である、と考えることもできる。実際、日本のキッチリした空気より、こういう大雑把な環境の方が気楽と感じる人もいるかもしれないなとは思う。
この辺は好みが別れるかもしれない。

「距離的にも文化的にも日本と近い国」と思っていたけれど、旅をしてみると想像以上に異なる。面白いものだ。
でも逆に、今後もっと異なる文化の国を旅したとき、思い返して気づく日本と中国の共通点もあるかもしれないな。

 
さ、そんなわけで、この環境にもじきに慣れる。

朝食は肉まんと豆浆(豆乳)。

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テーブルには砂糖が置いてあって、恐らく豆乳やお粥に入れて食べる。

 
宿に戻って自転車の整備。
少し前からヘッドにガタが出ていたのでそれを直す。OJC1は大きなスパナが無くてもフロントフォークがばらせるようになっているので、この辺の調整は旅先でも六角レンチだけで可能。
でもこんな簡単にガタが出るものかな。荷物は重量級とは言え、もともとそういう用途の自転車のはずなのに。
ともあれ他は特に問題なし。心配していた事故で曲がったリムも悪化はしてない模様。クラックも、スポークの折れも無い。

 
整備が終わったら鳴沙山を見に行く。
鳴沙山は敦煌の郊外に広がる砂丘。まさに「砂漠」というイメージの場所で、これは見てみたいと思っていた。入場料が120元と高いものの、ガイドブック「シルクロード」にも“シルクロードを西に進んでもこれほどの砂丘はなかなか無い”とあるので行ってみることにした。
天気は曇りでイマイチ。でも天気予報によると明日は雨だと言うので、今のうちに見てしまおう。

敦煌からは5km程度。鳴山路を走っていくと正面に砂丘が見えてくる。おお、高い!

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入り口に自転車を止めてチケットを買って入場。
予想はしていたけれど、いかにも観光地。人も多く、「砂丘の神秘的な雰囲気」なんてのは到底感じられないけれど、それでもその規模には圧倒される。

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因みに、靴に砂が入るのを嫌って最初から裸足で歩く人がいるけれど、入り口付近は観光ツアー用のラクダがいて、その糞も多く落ちているのでお勧めできない。

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砂丘の斜度は結構なもの。比較的斜度が緩やかな尾根沿いに登って行くが、砂が崩れて歩きにくい。

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途中から気づいたのは、前の人が歩いた踏み跡(窪んでる部分)は他より若干締まっていて、そこを選んで歩くと比較的登りやすい。

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そして、中国らしく、ところどころにゴミが

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振り向くと敦煌の街

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眼下には月牙泉。砂漠の中にある泉で、今まで枯れた事が無いという。と、ネットを検索するとあちこちに書かれているけど、一応ここにも書く。

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少し斜度がゆるく人が歩いていないところに行ってみると、意外と硬く締まった砂地もある

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写真じゃわかりづらいけれど、足が沈まない。
他だとこんな感じ↓

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急な斜面を下っていくと、足元を砂が液体のように流れていく。面白くて足元ばかり見て下る。

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月牙泉

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小魚だかオタマジャクシだかがいて水も綺麗なようだったけれど、流れ出す河川が無いから実際水質はどうなんだろうか。

 
天気が悪いのは残念だったけれど、それなりに楽しんで帰還。

宿から見える住宅の屋根が面白かったので撮ってみたり。

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夕食は葫芦炒肉盖浇饭。ひょうたん?

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あと青梗菜の炒め物とビール。30元も使ってしまったけれど、走行のために肉も野菜もガツガツ食べないと。

明日は天気予報によると雨。お休みです。

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