さあ、気を取り直していきましょう。
と言っても天気は悪い。ただあまり冷え込まなくて、昨夜はテントにびっしりと氷が張り付いていたのに、今朝になると全部とけている。
今日は120km先のアンカラまで走るつもりなので、テントを乾かす間も惜しんでさっさと出発。
朝の冷え込みはそれほどでもなかったが、その後は気温が3℃から全く上がらず、霧も出てきて寒い走行。
しかし、手足はかじかむものの、ここまで気温が低いとさすがに汗もあまりかかないので、休憩の時に汗が冷えて寒いという思いはしなくてすむ。
ガソリンスタンドのロカンタで昼食。米とひよこ豆が入っていて少し酸味のあるスープ、5リラ。悪くないが、レンズ豆のスープの方が好きだな。
【今日のピクトさん】
給仕中。
自転車に戻ると近くにいた洗車係のおじさんがこちらの泥だらけの靴を見て、高圧洗浄機で靴についた泥を落としてくれた。このまま宿に入ると部屋が汚れるので、助かります。
昼食後、少し登って丘を越えると天気が回復。しばらくは緩やかな丘陵地帯を進むが、突然睡魔が襲ってきたので道端でうずくまって5分だけ仮眠。
どうも疲れが溜まっていて上りになると一気にペースが落ちるが、追い風の助けもあって進み具合は悪くない。
夕方頃にキャンプできそうな場所もあったが、今日はまだまだ進む。
街が近づいてきた。
日没頃に小さな峠を越えてアンカラに到着。しかしここは首都だけあって広大な大都市なので、目的とする安宿街のウルス地区まではまだ結構遠い。
幸い、街中はほぼ下り坂だったが、車も人も信号も多くて走りづらい。
ウルス地区についてから宿探し。まずは「歩き方」に載っていたイェニ・バハルというホテルは看板は出ているが営業しておらず、他のホテルを探す。しかし首都らしくどこも高めの値段。裏通りにあるうらぶれた感じのところでも朝食無しで35リラとか。この辺は治安があまり良くないらしく、売春宿も多いという話なので慎重に宿選び。
散々値段を聞きまくって、結局40リラ(朝食無し)のところに落ち着く。探せばもっと安いところもありそうだが、ここは宿の人の雰囲気や部屋の感じも悪くなかったので、無難に安全面を考慮してここにした。
着替えてからすぐに食料とビールを買ってきて自炊しようとしたが、とりあえずビールを開けたら何をする気もなくなってしまい、ダラダラしたりウトウトしたりして結局そのまま寝てしまった。