予報どおり朝から雨。こうなってしまっては仕方ないので、メテオラ観光は明日にまわすことにする。
それならそれで毎週金曜に開かれるという朝市を見に行くことに。
宿の前にも既に店が出ている。
野菜がメインだが、日用品や魚を売っているところもある。素朴な雰囲気で、人々も穏やかな笑顔を向けてくれる。
朝市を通り抜けてそのまま街はずれにある教会へ。ここはガイドブックに載っていてちょっと気になっていた。11世紀のビザンティン時代の教会らしい。
中ではおばちゃんが一人でせっせと掃除をしていた。そのおばちゃんに入場料2ユーロを払う。
中に入ると、壁一面に絵が描かれている。こういうのはイコンというのだろうか。詳しくはわからないが、聖書に出てくる場面(多分)や様々な人物の絵がそれこそ壁を多い尽くすように書かれている。全体的に暗く少し痛んだ内部だが独特の雰囲気があり、古さ故の説得力のようなものを感じる。中央にモスクの説教台に似た構造物があり、これも今までに見たことのないものだった。
あまり期待はしていなかったが来てよかった。残念ながら写真は撮れなかったけれど。
教会から出ると土砂降り。出るときは小雨だったので傘を持っておらず、濡れて帰る。
帰り道に朝市で小さなタマネギを買ってみた。自炊で使ってみよう。
店のおばちゃんにカメラを向けると「私はいいから旦那を撮りなよ!」という感じで恥ずかしがられて、今度はその旦那さんにカメラを向けると「俺はいいからタマネギを撮りなよ!」と恥ずかしがられたので、仕方なくタマネギだけの写真。
ギロピタとビールを買って昼食にする。それと宿の人がパウンドケーキを分けてくれたのでそれをデザートに。
昼を過ぎて急に天気が回復したが、いまさら動く気は起きないし、メテオラの一部の修道院の拝観時間には間に合わないので、ダラダラしたりウトウトしたり。